EXHIBITION ancco, TURNOVER|Whaam!, NYC
ニューヨークのWhaam!で、日本人作家anccoの米国初個展「Turnover」が開催中。
自身の経験を基に、anccoの作品は、時が経ってもなお愛され続けるもの、それらが持つ物語や傷跡、そしてそれらの癒しを促す力を表現しています。アトピー性皮膚炎との闘いからインスピレーションを得た彼女は、身体であれ社会であれ、加速する衰退のペースが自身の創作プロセスにどのような影響を与えるかを考察しています。この視点を通して、彼女は自身の皮膚の急速なターンオーバー(入れ替わり)と、容赦なく変化し続ける現代文化を対比させています。蛾は〈Turnover〉全体を通して繰り返し登場するモチーフであり、個人的な苦悩と美的な賞賛の両方を体現しています。自身の皮膚の状態の引き金として、蛾は彼女の身体と外部世界との密接なつながりを象徴しています。すなわち、コントロールと降伏の相互作用です。同様に、アンコがドールハウスに惹かれるのは、彼女が時間と空間を操り、外部世界の容赦ない加速を一瞬停止させることのできる小宇宙を作り出すことができるからです。
